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2009年09月11日

「引責?」“リンカーン”の山下氏が代表を辞任

「引責?」“リンカーン”の山下氏が代表を辞任
「代表辞任」の経緯を本誌に説明する山下氏(9月8日)

 本誌連載でもお馴染みの山下浩さん(41)が9月8日、自らのホームページを通して、正式にNPO法人リンカーンフォーラム北海道(札幌市、以下LF北海道)の代表を辞任することを明らかにした。主な理由は、今回の総選挙でLF北海道としてかかわった帯広での公開討論会が関係者から問題視されたことだという。

 すでにLF北海道では、8日付けで活動をストップ。NPO法人そのものの存続も危ぶまれる事態となっている。最近は札幌市議の政調費問題についての独自調査で注目され、総選挙ではJCとタッグを組んで全道各地で公開討論会を開催したばかりだっただけに、突然の辞任表明に関係者の間からは戸惑いの声も聞かれる。

 とニュース風に書き出してみたが、この件については9 月15日に発売になる本誌10月号で詳報する予定だ。ここでは予告的に、いささか概略を記しておく。山下さんが代表辞任を決意する大きなきっかけとなったのは、さる8月22日に帯広市内で開かれた道11区における公開討論会(帯広JC主催・LF北海道協力)についての小野寺秀道議(帯広市・自民)からの批判だった。

 この日は自民の中川昭一候補、民主の石川知裕候補、共産の渡辺紫候補が出席し、コーディネーター役をLF北海道が選んだ前芽室町長の常山誠氏が務めていた。小野寺道議は当然ながら中川候補を応援する立場であり、この日の討論会にも足を運んでいた。その同道議が9月1日にネット上の自身のブログで「公平中立に欠ける」としてLF北海道に対する批判を展開したのが、事の発端。ちなみに批判の主な内容は、以下の3点だ。

【1】コーディネーターの常山氏は中川候補を不利にさせる意図的な質問をするなど、不公平な進行に終始した。
【2】しかも常山氏は、開票日に民主党候補の石川氏の近くで万歳をし、大喜びをしていた。
【3】これほど偏ったコーディネーターを紹介したLF北海道も責任を負うべきであり、許されるものではない。

 この批判を受けて山下代表は小野寺道議に接触を図るとともに、当日の公開討論会と常山氏の行動について独自に調査を進め、LF北海道の公式ホームページに結果を発表。同時に自身の「代表辞任」を決意した───というのが今回の一連の経緯だ。

 事件の流れをなぞれば、LF北海道側が自身の非を認めて代表辞任という形で責任をとったように見えるが、事はそう単純なものではない。〆切間近だったが、本誌は7日以降、当事者である山下代表、小野寺道議、常山氏を直撃し、事実関係を精査し問題点を検証してみた。

 詳細は10月号で確認していただく以外にないが、いずれにしても山下代表の1年9カ月における孤軍奮闘は今回の総選挙で幕を閉じることとなった。「有権者の政治意識を掘り起こす」という信念だけを頼りに、事業収入がほとんどない中で活動を続けてきたNPO法人はいま、大きな岐路に立たされている。   (く)



Posted by 北方ジャーナル at 11:36│Comments(0)
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