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2009年08月20日

麻生首相が応援演説で大通公園に登場

麻生首相が応援演説で大通公園に登場

 自民党は8月19日午後、札幌市中央区の大通公園で麻生太郎首相を迎えての街頭演説会を行なった。

 麻生首相は午前、道内入り。盟友の中川昭一前財務相の選挙区内の帯広市から地方遊説をスタートさせ、その後、旭川、札幌を回り夜には九州へ向かう便で北海道を離れた。

麻生首相が応援演説で大通公園に登場 町村信孝前官房長官(5区)ら“前座”らの演説を終え、街宣カーに主役が登場したのは午後4時頃。マイクを握った麻生首相は、冒頭、「以前の一連の改革によって、地域に格差が生じたことやワーキングプアの問題など国民の一部に痛みが出たことに関して、我々は目が行き届いていなかったと反省し、まずお詫びしたい」と陳謝した。

 以後の内容は、「景気回復最優先で政治に取り組む」「安全保障や農業政策でブレているのは民主党の方」「政権選択ではなく政策選択を」「日本や国民の生活を守れるのは責任力のある自民党だけ」といった従来の自民党の主張、麻生節が展開された。

 麻生首相に限らず、この日目立ったのは、民主党に対するいわゆる「ネガティブキャンペーン」。政権与党として堂々と政策を主張するというより、民主党をありとあらゆる角度から攻撃し、こき下ろすことに終始する姿勢が各弁士に目立ったのは残念だった。メディアや世論調査などで劣勢が伝えられ、いかに崖っぷちに立たされているとはいえ、この日の姿は逆に今の自民党の余裕の無さを印象づけてしまった感がある。

 私は麻生首相の“選挙焼け”した顔を眺めながら、小泉元首相が来道した4年前の夏を思い出していた。同じ大通公園に登場した当時の小泉の人気は凄かった。“熱”が違う。人波が違う。聴衆の反応が違う──。それでも自民は北海道では惨敗した。では今回は?

 新党大地の鈴木宗男代表は今回の「麻生来道」についてメディアからコメントを求められ「逆効果でないの?」と答えた。それはともかく、自民公認候補の多くが、自らのポスターに麻生首相とのツーショット写真を用いていないことは事実である。北海道でも同様だ。自らの所属政党のトップではなく、道民人気が高いとされる高橋はるみ知事を頼みにすること自体、麻生首相への不信任、“面従腹背”と言われてもしょうがないだろう。

 私は特定の党のシンパではない。だが言葉は、やはり選んで使った方がいいようだ。「我が党は麻生首相の下で一致団結」「自民党には責任力がある」。現在の麻生首相の求心力、そして安倍、福田と政権を2度にわたり放り出した無責任さ。事実に照らし違和感がある言葉は、逆に自らへの刃にもなりかねない──。(く)



Posted by 北方ジャーナル at 00:26│Comments(0)
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