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ススキノのど真ん中に巨大なビアガーデンが出現

　夏の夜、札幌の歓楽街ススキノの中心部を歩行者天国にし、今年も巨大なビアガーデンが出現した。界隈で営業する50の飲食店などが出店し、ステージもあり物産市もありのイベント、「すすきの夜市」が今年も７月16日から3日間の日程で開催された。

　今年で残念だったのは天候。なんとか保ったのは17日の金曜日だけで、特に最終日の18日は強めの雨にたたられてサンザンだった。天気ばかりは、関係者の努力をもってしても如何ともしがたい。とにかく今年の夏は雨が多すぎる。7月は例年に比べて2倍以上の降水量だという。このようなぐずついた空模様が観光や景気にも暗い影を投げかけている。

　ちなみに、このイベントについては色々な指摘もある。ひとつは相乗効果の面。今年は会場全体が深夜零時までの営業だったが、会場自体が「ダム」と化して、ビル街への入り込みを事実上増やしていないという厳しい見方だ。

　私は17日金曜日に歩いてみた。けっこうな賑わいだ。空いてる椅子はあまりない。懐かしい風鈴売り、幸せそうなカップル、そこかしこで交わされる乾杯の声。出勤前に客と同伴中のママさんらしき姿もちらほら…。



　繰り返し本誌が指摘しているように、ススキノは多面的な魅力を有する奥深い歓楽街である。ビアガーデンに集ったみなさんは、今度は「奥」の方にも分け入ってほしいものだ。

　ススキノは花魁道中で知られる夏祭りを8月上旬に控えている。少しでも盛り上がってくれることを期待したい。（く）