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2009年07月04日

“政調費 9000枚の実態”を報告

“政調費 9000枚の実態”を報告

 7月3日午後、本誌連載エッセイ『これでいいんかい!』(現在8回)で快筆を振るうNPO法人リンカーンフォーラム北海道代表の山下浩さん(41)が札幌市政記者室で会見を開き、かねてから取り組んでいた同市議会政務調査費の“市民監査”の成果を報告した。

“政調費 9000枚の実態”を報告
「政調費の執行率が90%を超える一方で、議員提案の立法が非常に少ない。
議員はどういう“仕事”をしているのか」と、山下浩さん(7月3日午後、札幌市
政記者室)


 議会図書室内で公開されている領収書9088枚を約1カ月間かけて精査、支出の内訳や科目別明細を一覧にまとめる作業に手弁当で取り組んだ山下さんは、「これを根拠に改めて各会派に取材・照会する考えはないが、政務調査に活用されるべき公金の“本当の使途”については、この報告を通じて一人でも多くの有権者に関心をもって貰いたい」と呼びかけている。

 札幌市議会が政調費の領収書を全公開したのは、今年6月1日。道内選出の衆参議や各地方議員の政治活動をチェックし続けているリンカーンフォーラム北海道は、公開直後から有権者への情報公開の一環として支出内容の精査に着手、代表の山下さんが実質1人で作業に臨んだ。

 会費と寄附のみで運営している同フォーラムには充分な調査予算もなく、領収書の専用貼附台紙6486枚をすべてコピーすると約6万5000円の持ち出しが発生する。このため山下さんは、私物のデジタルカメラで全ページを撮影するという方法で領収書群を複写、議会図書室に3日間通い詰めて全点の画像を記録した。事後に精査した内訳を会派別にまとめ、作業を通じて得た所感も盛り込んだ『報告書』がまとまったのは、6月30日。27ページに及ぶ成果が、同フォーラムの公式ウェブサイトにPDF形式で掲載されている。

「私は『市民の代表』ではなく、飽くまでも『一市民』に過ぎない」と強調する山下さんは、調査に着手した動機を「公開資料とはいえ、一般の人たちが議会図書室に何度も通って中身をチェックするのは、現実的に難しい。多くの市民にとって、今回の報告書が市議会を評価する手がかりになってくれたら」と話す。精査の過程では何度も頸を傾げざるを得ないケースに直面したといい、会見の席でも「額面が3万円を超えているのに収入印紙の貼附がない」「人件費名目なのに源泉徴収税の記載がない」「受領者氏名などの個人情報を不必要に抹消(墨塗り)している」「規定で支出が禁じられている自動車保険料が計上されている」など、検証以前の“トンデモ領収書”が多いことなどを指摘していた。

 各会派や議員の政治活動に対して中立の立場をとる同フォーラムは、個々の事例をとりたてて追究していく立場になく、「声を上げるべきは市民やメディア」と説く山下さんは、「すべての領収書は公文書であり、政調費は公金。そのお金がどこから、何のために支給されているのか、有権者は知る権利がある」と訴えている。

 報告書は、同フォーラムのサイト内(PDF)で公開中のほか、ネット環境の整っていない市民へも印刷費・送料(500円)と引き換えに冊子の形で提供できる。問い合わせは、同フォーラム事務局(電話011・814・8800)へ。 (ん)

 ※余談…本年6月号から特集記事「北海道の記者クラブ」を連載中の本誌は、本日の会見場の札幌市政記者室に席を得ていない。当日は奇しくも、4 月14日に取材を依頼した同市政記者クラブから文書による回答が寄せられ、クラブへの直接取材については「札幌市政記者クラブは報道各社の集まりなので、撮影や取材がご希望なら直接、加盟各社にお話ください」とあったが、山下さんの会見についてはさしたる問題もなく参加でき、撮影も制限されなかった。





Posted by 北方ジャーナル at 00:05│Comments(0)
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