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2009年06月02日
札幌で人間国宝・小川規三郎氏ら講演
日本の伝統文化を今に伝える人間国宝・小川規三郎氏
5月30、31日の両日、札幌で「大島紬・結城紬・献上博多織 伝統の美と技展」というイベントが中央区にある「アトリエテンマ」で開催された。
これは着物の高級品として知られる大島紬、結城紬、献上博多織の職人らが一堂に会し、北海道の人々に和の伝統を伝えるというもの。会場には着物ファンなどが多数集まった。
献上博多織の人間国宝、小川規三郎氏は講演で、
「絶えず人は変化していくが、技術を持っていた人は生き残る。日本は明治時代から、外国に遅れてはいけないと洋装を取り入れたが、それ以前の文明はヨーロッパよりもアジアの方が進んでいた。歴史を消した国は滅びるのが世の常だが、日本は歴史を大事にし、歴史を作ることに努力している」
と語った。他にも本場奄美大島紬協同組合専務理事の南修郎氏、そして本場結城紬藤貫株式会社代表取締役の藤貫成一氏が登場し、それぞれの作品の成り立ちや歴史、そして和の伝統を絶やさず守り続けていこうとする熱い思いが語られた。
「日々作業するだけではなく、お客さんの声を聞きたい」と語った南修郎氏
参加者に目を閉じてもらい、綿の軽さを体験させた藤貫成一氏
このイベントは生産者と消費者の間の距離をできるだけ縮め、よりリーズナブルな小売価格の確率を目指す試みの側面もある。会場ではこれら3大産地の名品が多数展示販売され、参加者たちは品物を実際に手に取り、伝統工芸の素晴らしさを確かめていた。
また会場では茶道裏千家淡交会による立礼(りゅうれい)が行なわれ、細川護煕元首相が焼いた茶碗などでお茶と和菓子を楽しむ光景が見られた。
関係者はこれをスタートに、今後もこうした催しを開いていくことにしているという。こういう時代だからこそ、和の伝統に触れ、実際に身につける贅沢を楽しみたいものだ。 (て)
「絶えず人は変化していくが、技術を持っていた人は生き残る。日本は明治時代から、外国に遅れてはいけないと洋装を取り入れたが、それ以前の文明はヨーロッパよりもアジアの方が進んでいた。歴史を消した国は滅びるのが世の常だが、日本は歴史を大事にし、歴史を作ることに努力している」
と語った。他にも本場奄美大島紬協同組合専務理事の南修郎氏、そして本場結城紬藤貫株式会社代表取締役の藤貫成一氏が登場し、それぞれの作品の成り立ちや歴史、そして和の伝統を絶やさず守り続けていこうとする熱い思いが語られた。
「日々作業するだけではなく、お客さんの声を聞きたい」と語った南修郎氏
参加者に目を閉じてもらい、綿の軽さを体験させた藤貫成一氏
このイベントは生産者と消費者の間の距離をできるだけ縮め、よりリーズナブルな小売価格の確率を目指す試みの側面もある。会場ではこれら3大産地の名品が多数展示販売され、参加者たちは品物を実際に手に取り、伝統工芸の素晴らしさを確かめていた。
また会場では茶道裏千家淡交会による立礼(りゅうれい)が行なわれ、細川護煕元首相が焼いた茶碗などでお茶と和菓子を楽しむ光景が見られた。
関係者はこれをスタートに、今後もこうした催しを開いていくことにしているという。こういう時代だからこそ、和の伝統に触れ、実際に身につける贅沢を楽しみたいものだ。 (て)
Posted by 北方ジャーナル at 17:38│Comments(0)
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