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2009年03月10日

稚内で「女詐欺師」の暗躍が発覚!

稚内で「女詐欺師」の暗躍が発覚!
詐欺行為の小道具? 偽造書類は膨大な数にのぼった

 稚内というマチでは時折、常識では図りがたい事件が起きる。北朝鮮系の在日パチンコ店経営者が、こぞって地域外の同業者進出を実力行使で阻んだ「ひまわり事件」(99年)などは、その典型だが、第一報をお伝えする今回の事件も、たぶんに“奇怪な”様相を呈している。生活保護受給者である市内在住の独身女性が、知人の夫婦とともに地元経営者や高齢者から総額1億円以上を騙しとった疑いが俄に浮上しているのだ──。

 冒頭書いたくだりは、本誌4月号(3月14日発売)に掲載予定の報道記事、そのリード文である。こう書いておいて「詳細は本誌でご確認を──」では洒落にならないので、予告的に“さわり”をお伝えしておこう。

「最北のマチ」の水面下で起きていたのは、端的に言えば「書類偽造詐欺」というべき事件である。リードに登場した「市内在住の独身女性」=S女史、「知人の夫婦」=Y夫妻の3人は、07年10月頃から約1年に亘って、S女史の民事裁判にかかわる話をそれぞれの知人や友人に持ち込み、「裁判の判決金が近々入金されることになっているが、そのためにはまず所得税を納めることが必要だ。短期間で返済できるし、利息は1割つける」などと実態のない話を騙って、借金を重ねていった疑いが持たれている。その際の申し込みや交渉はS女史単独で行なうこともあったが、Y夫妻を伴ってなされたケースもあり、またY夫妻が独自に動いて借用した事例も相当数ある。

稚内で「女詐欺師」の暗躍が発覚!
本誌に当時の状況を証言する「被害者」


 S女史とY夫妻が重ねた借金、債権者たちにとっての貸し付けは、前述したように総額で1億円以上にもなる見込みだが、現在に至っても、ほぼ全額が焦げ付いている状態だ。この事態に伴って地元では今年1月下旬、主な債権者10名あまりで「被害者の会」が結成され、告発の動きが強まるに至っているが、同会に報告されているだけでも「被害額」は5800万円にものぼる。債権者から声をかけられてこの“儲け話”に参加した人たちも含めれば「被害者」は優に50人を超えるとみられている。

 この事件の特徴のひとつは、「借金」のための小道具として多様で相当数の偽造書類が使われたことだ。この部分の詳細については4月号の本編でご確認いただくしかないが、家庭裁判所、稚内市、北海道、金融機関といった公的な組織の公式文書を“模したペーパー”を、いとも簡単に多くの人が信じ込み、高額な現金を差し出していた実態には、驚かざるを得ない。

 事件の主役を演じたS女史は40歳代の独身女性で生活保護受給者だという。「大人しい雰囲気で割と綺麗な人」(地元関係者)との評判のS女史が、このような悪質な手口を使ってまで「借金」を重ねばならなかった理由とは、いったい何なのか──。事件の裏側を探っていくと、S女史ら3人は単なるダミーだった可能性が浮上してきた…。

 
※今回の本誌記事掲載に当っては、地元稚内でミニコミ誌「週刊 市民の声」を主宰している石井栄三記者に大きな協力を頂戴した。




Posted by 北方ジャーナル at 17:04│Comments(0)
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