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2009年01月21日

派遣を正社員に!「太陽グループ」東原社長が語った

派遣を正社員に!「太陽グループ」東原社長が語った

 アメリカを震源とする、いわゆる「百年に一度の経済危機」に乗じ、日本国内の製造業を中心に派遣労働者の解雇が相次ぎ、社会問題となっている。そんな中、道内でパチンコ店などを展開する「太陽グループ」は1月、同社の労働力の4分の1を占める派遣社員約230人を、なんと原則的に正規雇用にすることを明らかにした。
 
 同社の東原俊郎社長は今回の大英断について、「それほど格好いいもんでないよ」と照れながら、
 
「この行動が同業者だけではなく、他業種にも呼び水、牽引となればいい。派遣の中にも優秀な奴らはいる。俺はずっと『この会社で自分の能力を生かせるのなら、いつでもいらっしゃい』と言い続けてきた。
 一部、家庭の都合などでパートとして残る者もいるが、基本的に派遣社員を全員正規雇用として迎えることで、彼らに平等にチャンスを与えたい。それをチャンスにするかしないかは、本人たちなんです。それをいいものに持っていけるか、あるいは駄目になるかは、まさに本人次第なんだ」

派遣を正社員に!「太陽グループ」東原社長が語った
「26歳の子だけど、派遣社員からウチに来て、生まれて初めてボーナスもらったというんですよ。(嬉しくて)泣いてた、って言うんだから。そういう例がね、いっぱいある。
 学校出てすぐウチに入る子の中には、やはりまだ世間知らずの部分があるのもいる。そういう意味でいくつかの仕事を経てきた人間というのは、貴重な人材だと思うんですよ」

「今は逆に、人材のチャンスだと思うんだ私は。今後景気が安定する時、それは良く安定するのか悪く安定するのかは分からないのだが、大きな力になると思いますよ。物は作ったりなんだり出来るけど、人は買ったり出来ないんだわ。そういう意味では、いい仲間が増えるということは、心強いですよ」

「あんまり、捨てられると考えるな、と。よく『地方を捨てる』だとか切る、だとか言うでしょ。だから捨てられると言うんですよ。『捨てられる』じゃなくて、『自分で生きる』と考える。人材にしてもそうだし、一個人にしてもそうだ。
 『俺、捨てられたからホームレスになったよ』だとか、『住む所もないから、社宅ついてるからそっち行ったよ』だとか。なんか、安易なんだよね。
 自分が家族があったら、働いて自分が家を造ったりね、そういう生産性を作る努力というものが、北海道だけではなく必要だと思うんだ」

「私の祖先も屯田兵。屯田兵の人たちって言うのはね、電気もなけりゃ水道もない。北海道なんてね、昔は何もなかったんだよ。だから今を、第二の屯田兵として考えようよ、と。こんだけ豊富な資源を持った土地はないんだ」


 経団連だ政府委員だとふんぞり返り、「雇用契約は派遣会社と結んでいるもの」と冷酷に責任を回避するような経営者に注目が集まっている昨今だが、この北海道に、このように血の通った、人間らしさを失わない経営を続ける社長が存在するのである。詳しくは2月15日発売、北方ジャーナル3月号をお楽しみに。(ご)





Posted by 北方ジャーナル at 20:57│Comments(0)
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