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2009年01月04日

新春も凍りつく路上


男性は離職を機に路上生活へ。道警本部生活安全課出身という(1月3日夜、札幌市中央区)

 1月3日夜、札幌市内などでホームレス支援を手がける「北海道の労働と福祉を考える会」が本年初の定例夜回りに臨み、同市内のホームレスたちに缶コーヒーを差し入れるなどして厳冬下での路上生活をねぎらった。

 同会は毎月3回から4回のペースで夜回りを実施、昨年末もクリスマスプレゼントなどを持参して路上の声かけに励んでいた。札幌市内では約100人が路上で年を越したとみられ、年初の夜回りでは多くのホームレスたちが会員らの“訪問”を心待ちにしていた様子だった。

 中央区の路上に寝泊まりして1年4カ月になる男性(59)は、「差し入れもありがたいが、一番欲しいのは仕事。何かいい話はないだろうか」と訴え、段ボールの上に身を横たえながら携帯ラジオに聴き入っていた。同区で路上歴5年になるという元警官の男性(52)は、自身がホームレスになった経緯を振り返りつつ、「頑張っても報われない連中をどうにかしてやってくれ」と涙ながらに話していた。

 また同北区では、路上問題に関心を寄せる不動産業の北日本不動産販売が空きテナントの一室を無料開放、6人のホームレスが屋根の下で年を越すことができた。同社は当初1月3日までだった開放期間を3月末まで延長し、「好評ならばほかの部屋の無料開放も検討する」としている。

 北海道の労働と福祉を考える会は、2月28日に本年初の炊き出し・相談会の開催を予定している。食糧や支援物資の提供、運営協力などに関する問い合わせは、同事務局(090・7515・8393)へ。また、北日本不動産販売の無料宿泊施設への寝具提供などに関する問い合わせは、同社担当(090・2050・0432)へ。  (ん)


Posted by 北方ジャーナル at 16:32│Comments(0)
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