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2008年11月30日

司法書士会の炊き出しにホームレス51人

司法書士会の炊き出しにホームレス51人
司法書士(左)の解説で初めて生活保護制度を知った人も(11月29日午後、
旧豊水小学校体育館)


 29日午後、札幌市内などで開業する司法書士の有志らが、路上生活者・野宿者(ホームレス)を対象に炊き出しを兼ねた法律相談会を開き、同市内のホームレス51人が会場の旧豊水小学校体育館(同中央区)に足を運んだ。

 札幌司法書士会の取り組みとしては、今回で7回目。同会で「全国クレジット・サラ金問題対策協議会」に参加するメンバーらが2005年春に初めてホームレス相談会を開いて以来、年に2回のペースで開催し続けている。多くのホームレスたちがローンなどの多重債務を抱えているという現状を踏まえ、当初から「返さなくてもいい借金で悩まないで」「負債があっても生活保護を受給できます」と、法律家ならではの呼びかけを繰り返してきた。

司法書士会の炊き出しにホームレス51人 この日、北海道の労働と福祉を考える会(北区・木下武徳代表)などの炊き出しで身体を温めたホームレスたちは、現役司法書士たちの演じる寸劇を通じて法定利息や債務の時効、生活保護法などの概要を学んだ。また、北大や北星学園大、札幌学院大、酪農学園大などから駈けつけたボランティアの学生たちとの語らいを楽しみつつ、NPOハンド・イン・ハンド(中央区・佐藤至英代表)が提供する冬物衣類を紙袋などに詰め込んで寒さ対策に備えていた。

司法書士会の炊き出しにホームレス51人 すぐに債務整理などの相談が寄せられるケースはなかったが、早急に生活保護受給を希望する男性が1人いた。対応したボランティアの眞鍋千賀子さん(66)によると、男性は60歳代後半。路上生活を始めた胆振管内の役場で交通費を借り、JR電車で恵庭市まで移動、同市からは徒歩で札幌を訪れた。12月1日にも市内の区役所保護課を訪ね、生活保護受給を申請する予定だという。

 札幌市内でのホームレス炊き出しは、同日が年内最後となる見込み。司法書士会の安東朋美さん(35)は、「旧豊水小は冬期間使用できないことになっているが、冬こそ炊き出し・相談会の開催が求められる季節。できれば来年早々にも開きたいが、都心部に会場を確保するあてがない」と、厳しい現状を訴えていた。 (ん)




Posted by 北方ジャーナル at 20:25│Comments(0)
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