月刊誌「北方ジャーナル」公式ブログ

　11月28日、京王プラザホテル札幌を会場に「株式会社クロスメディア・ホールディングス」の設立記念祝賀会が開催された。

　同社は、インターネット・ニュースサイトを展開する「ＢＮＮ」（札幌市・楠本幹夫社長）と、札幌駅前や三越札幌店前など５カ所の街頭ビジョンを運営する「メガ・コーポレーション」（札幌市・鈴木史社長）、ＮＴＴドコモやホクレンのシステム開発を主業務とする「ワンズ・ファーム」（札幌市・小島恵治社長）が、将来的な合併を前提に３月３日に立ち上げた持株会社（資本金3679万7500円）。代表取締役会長に鈴木氏、代表取締役社長に楠本氏、専務取締役に小島氏、取締役相談役に北海道空港監査役の広畑民雄氏が就任している。


　新聞やテレビなど既存メディアへの広告出稿量が落ち込むなかで、インターネットサイトを中核に新聞やテレビ、ラジオ、街頭ビジョン、雑誌などさまざまなメディアで複合的に訴求するクロスメディア広告形態だけは、広告出稿量が増加傾向にあるという。そこに目を付け、北海道空港の子会社「ＨＫＩアクシス」と提携して、次世代の広告媒体と言われる「デジタルサイトネージ」なども導入していこうというのが同社の戦略だ。

　同社が手掛けるのは、道内では全国大手の広告代理店も本格参入していない新たな市場となる。その枠組みについては北方ジャーナル誌上で今後紹介していく考えだが、28日の設立記念祝賀会には来賓の山本邦彦道副知事や小澤正明札幌市副市長のほか、経済界やメディアを中心に多数の関係者が駆けつけ、その新たな船出を祝福した。

　ジャズの生演奏が流れる会場は、終始和やかな雰囲気。師走間近の気忙しさを忘れてひとときの談笑を楽しむ光景があちこちで見受けられた。

　北の玄関口・新千歳空港を運営する北海道空港（千歳市・岡眞則社長）では、この４月に新たな国際線ターミナルビルの建設に着工し、今後も既存ターミナルビルのリニューアルも含めたビッグプロジェクトが推進されるという。クロスメディアＨＤは、映像と情報を武器にそのプロジェクトに貢献し、さらには北海道の振興にも寄与していく考え。同社の動向に注目していきたい。（ひ）