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2008年11月21日

ゴルフGTと「クルマはどうなる?」

ゴルフGTと「クルマはどうなる?」
ゴルフGT TSI (07年夏。旭川の北海道伝統美術工芸村で)

 ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン社(以下VW)は欧州で新型ゴルフ(ゴルフVI)の発売に踏み切ったが、日本に導入されるのは来年以降の見込み。しかも私が気になっているTDI(直噴ターボディーゼル)仕様が輸入されるメドは立っていないという。ディーラーのエンンジニア筋の話だと、日本の厳しい排出ガス規制を長期的にクリアするに至っていないのが、その主な理由だそうだ。

 私がVWのTDIに興味があるのは、各インプレッションやレビューなどを読む限り、まず経済性と走行性能を相当高いレベルで両立させている点にある。1リッターの軽油で30km前後を走り、なおかつパワフルで走りもいいとなれば、思わず振り向きたくもなるというもの。

 会社で使用している現行ゴルフGT TSIは1400ccの排気量ながら2つの過給器を備え、6段のDSG変速機に操られながら最大170馬力を発生する。運転した記者がこのブログで紹介したように、出張などのロングドライブでは1リッター当たり18km前後の燃費走行も可能だ。ただ経済性から言えば難点はハイオクガソリン仕様であること。1リッター200円近くまで値上がりした先般などは思わず冷や汗が出ていた。

 ところで、期待の新型ゴルフ発売の時期が世界同時金融危機と重なってしまったのはアンラッキーだったが、その全容は、各メディアによってすでに全世界に発信されている。ガソリンにしろディーゼルにしろ、過給器をプラスした「小排気量高出力」が基本コンセプトとされ、内外装がリファインされた内容となっているようだ。私は個人的に静粛性と内装のクォリティが向上されたと伝えられている点に期待している。もっとも日本では現行のモデルの中盤にTSIを投入してきたVWではある。今後、どうなるかは分からない。

 クルマとは単なる移動手段ではない。ある意味では自分の身体感覚の延長器のようなものだ。だからいろいろなことが気になる。走行性能、経済性能、環境性能、快適性能、実用性能、デザイン性能…。近年、私にとって「いいクルマ」とは、それらが高度にバランスされているモデルだ。

 ところで、いま乗っているゴルフはどうかって? 室内における快適性能とデザイン性能にやや不満があることは正直に吐露しておこう。ドイツ流の合理主義は好感できるし分かるのだが、はっきり言って味気ない部分も否定できない。アルファロメオではないが華や遊びは多少あった方がいい。だが、その他の点ではクルマの持つ可能性やパフォーマンスを十分に感じさせてくれる1台と言える。

 愚直なまでに素っ気なくシンプルな内装、インパネ周り。だが、スロットルの開け閉めに応じた活発な運動神経や直進安定性はダテではない。低中速でのトルク感と高速域での加速感。最高速度260kmが刻まれたスピードメーターにも自然と納得させられてしまうというものだ。 (く)



Posted by 北方ジャーナル at 09:55│Comments(0)
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