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2008年09月16日

「動機が不純」な皆様へ

「動機が不純」な皆様へ

 家賃100数十万円の豪華マンションに住み、年間1億円のボーナスを手にするとも言われるのが外資系金融企業の社員たちである。彼らの仕事は、マネーを使った“バクチ”だ。たとえば近年は何をやってきたのか? サギIT企業と結託し、サブプライムに飛びつき、原油や穀物に喰らいつき、ありとあらゆる値を押し上げることで巨万の利ざやを稼いできた。神のごとく価格を操作し、市場を我が物のように席巻──していたはずだった。

 だが今回、米証券大手リーマン・ブラザーズの破綻は、マーケットが時に彼らを平気で裏切ることを示した。何の事はない。“破綻スキーム”への投資は、やがて必然的に破綻するまでのことだ。私流に言えば、動機が不純な投資はやがて自らを破滅に導くのだ。

 動機が不純と言えば、今回の自民党総裁選もソートーに動機が不純である。福田辞任表明以降の動きを見ていると「総裁選」と称し、マスコミを利用する形で事実上の自民党のプロパガンダが展開されており、苦戦が予想されていた総選挙に向けた事前対策として機能していることは誰の目にも明らかだ。麻生太郎が選ばれることを前提にお祭り騒ぎを起こし、有権者を惹き付ける。福田体制のまま解散・総選挙に突入することを不利とみたシナリオライターが書いた猿芝居と言って差し支えないのではないか。

 私は特別民主のシンパではないが、1年の間に政権を2度にもわたって放り出したことを国民に謝罪もせず、浮かれた「5人の役者」を全国行脚に出して恥じない自民党という政党の有り様を眺めていると「いまさらながら国民もずいぶんナメラレタものだ」という感を強くする。

 福田の辞任そのものが問題なのではない。注視すべきは、その裏でどんな筋書が描かれているかだ。メディアは、そこをこそ検証せよ。


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Posted by 北方ジャーナル at 14:49│Comments(0)
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