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2008年08月15日

驚異の実力「藤原製麺」

驚異の実力「藤原製麺」

 これを執筆している時点では女子柔道の塚田真希ちゃんが準決勝進出を決めたところ。前回アテネの決勝では、押さえ込みのシーンでテレビ観戦に力が入り過ぎて、ギックリ腰を発症して数日脂汗を流した。足の具合が心配だが、真希ちゃんのことだから金メダルをゲットしてくれるはず。でも今回はホント、腰に力が入り過ぎないように気をつけながら観戦したいと思う。

 それはともかく、お盆休みに入った途端に妻子が実家に帰省してプチチョンガーになったので、この機会に小麦高騰のあおりで値上がりして以来、すっかりご無沙汰しているインスタントラーメン(即席袋麺)の食味チェックを敢行することにした。

 常日頃から道内の有名ラーメン店通いをしている筆者は、自他ともに認める大のラーメン好き。即席袋麺を常備しなくなった今も、冷蔵庫に菊水西山製麺藤原製麺といった道内製麺メーカーの生麺を欠かさず、暇があれば自家製ラーメンを堪能しており、はっきり言ってラーメンには少々うるさい。ちなみに、最も好きなのは旭川の老舗・らーめんや天金4条(らーめん村店は味が劣ると思う)の塩である。

 で、アリオ札幌のイトーヨーカドーで何種類かの即席袋麺を買い込み、毎日2食各2人前ずつ食味チェックをしてきたのだが、改めて分かったのは筆者は博多・長浜系の細ストレート麺&豚骨スープがすきなんだなぁということ。1食1人前で228円(イトーヨーカドーでの売価)もする高級なまるや君が代(新潟県)の「越後地酒らうめん」などより、スタンダードだが五木食品(熊本県)の「アベックラーメン」(2人前入り148円)やマルタイ(福岡県)の「マルタイラーメン」(2人前入り145円)の方がよほど充実感があった。

驚異の実力「藤原製麺」
左から「アベックラーメン」と「マルタイラーメン」。いずれも満足感が高い。

 なるべく同条件で味わうよう、水加減は袋裏の表示を守り、具材は小ネギのザク切りと焼き海苔オンリーとしたのだが、かなり驚かされた商品があった。旭川の製麺メーカーである藤原製麺の「北海道ラーメン旭川醤油」(98円)だ。袋を開けると、中には袋入りの乾燥麺とペースト状のスープが入っていて、ちょっと過剰包装気味なのだが、この麺はタダものではない。

驚異の実力「藤原製麺」
まさに「キング・オブ・即席袋麺」だ

 ラーメンの好みは十人十色ということを承知で断言してしまうが、この麺は売価200~300円代の袋入り生麺を超えている。鍋ひとつでつくるのに粉っぽさがなく、しかし茹でると生麺のようなコシと旨味が出る。生麺ではないのに、だ。100円弱の売価で、はっきり言って一般的な袋入り生麺は完全に凌駕している。というか、スープの完成度の高さもあって、凡百のラーメン専門店の醤油よりよほど旨い。

 藤原製麺の知名度の低さもあって、今のところ大ヒット商品にはなっていないもようだが、この商品のバリューは相当に高い。2人前でも200円を切り、鍋ひとつという手軽さ。しかもその辺のラーメン専門店より旨いのだから、これはヒットしなけりゃおかしい。よほどうまいラーメン店に行くのでなければ、はっきり言ってこれを食べた方が満足感が高いだろう。

 藤原製麺は業務用麺や名店の味を再現した生ラーメン、乾燥ラーメンなどを製造しているので、見方を変えると、廉価なオリジナル商品でこんな旨いものを出して周りに義理が立つのだろうかと要らぬ心配をしたくなるほどだ。もし、これより旨い即席袋麺をご存知の方がいたら、ぜひ教えていただきたい。(ひ)


Posted by 北方ジャーナル at 19:11│Comments(2)
この記事へのコメント
こんにちは、ある通販会社に藤原製麺のサンプルが届いてました。担当が興味がなさそうだったので、私が貰いました。普段はサッポロ一番の塩と味噌ぐらいしをごくたまに食べるぐらいでしたが、なぜか家族が食べていなかたので、私が食べることになりました。袋を開けると麺はかた焼きそばの細いめんのしょぼい奴みたいでした。 湯で始めると麺が菊水の生麺のような感じになているではないですか。このかん麺なら純蓮ビルの純蓮の焦がし味噌ラーメンのインスタントも商品化出来る気がしました。今度旭川に降りたら、幌加内の帰りにでものぞきたい工場ですね。博多ラーメンはうま馬のが店の味の再現性が良いのでおどろきました。
Posted by 井手 at 2008年09月15日 11:27
 菊水の生麺は茹で加減を誤るとコシを失いやすく、また伸び易いようです。その点、西山の生麺は少々割高でもさすがだと思っていました。正直なところ、藤原の生麺は安さが命(近くのスーパーで3食入り100円)との認識でしたが、例の「北海道ラーメン」シリーズは乾麺の特長を生かしきっているところがスゴいと感嘆しました。
 なかなかほぐれないが伸びづらく、コシが長く保てます。スープの出来もいいし、お湯で作らずにひと手間かけて鶏ガラ&炒め野菜などのスープで作ると実に美味しい。従来の即席袋麺と同列には語れない逸品です。これを売価約100円で出したところがキモ。北海道のメーカーがこういう商品を出してくれたことを、道内雑誌の記者としてはとても嬉しく思っているのです。
Posted by (ひ) at 2008年09月15日 17:43
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