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2008年07月18日

“負け組”が幸せに暮らせる社会を

“負け組”が幸せに暮らせる社会を
森山領理事長

 戦後の旭川市に道内初の整形外科として開業し、半世紀以上もの運営実績を誇る医療法人元生会・森山グループ。その中核病院・森山病院の脳神経外科のメンバーに櫻井寿郎医師が新たに加わった。櫻井医師の専門は主に脳卒中疾患に対するカテーテル治療で、彼のような脳血管内治療を専門とするドクターは少なく、道内でも20人あまり、旭川では彼しかいない。

 今月号の「メディカル・レポート」では旭川で唯一、脳卒中でも“切らなくていい手術”を提供する治療拠点となった森山病院の取り組みをレポート。同病院脳神経外科の高野勝信副院長と櫻井医師に脳血管内治療について詳しい話を聞き、同法人の森山領理事長に法人が描く今後のビジョンを語ってもらったのだが、森山理事長のインタビュー後半はいつの間にやら話題は昨今の医療政策へ。歯に衣着せぬいつもの“森山節”が炸裂した。今回の特集とはちょっと関係のないということもあって誌面ではカットさせてもらった部分だが、この場で紹介させてもらう。

…… ──以前から整えたかった脳外科の体制がようやく実現したと。
森山「脳卒中が原因で認知症になられたり、寝たきりになる方もいらっしゃる。それを防ぐ意義って大きいと思う。元気なままで亡くなっていくということが最も医療費削減に効果があるのではないでしょうか。でも、本来医療費は増やさなくてはいけないんですよ。増やせない事情が予算配分にあるだけですよね。
 知ってます? アメリカ、カナダ、ドイツ、イギリス、フランス、イタリアの6カ国の公共事業費をすべてを足した額よりも日本の公共事業費の方が高いというデータもあるくらいなんです。これを削らないのに社会保障費をドンと下げるのが今の政策です。これまで低い医療費で最高の結果を出したと世界に評価されてましたけど、それにあぐらをかいて医療費を減らすということだから…。情けなくなりますね」
 ──医師、看護師の数も少ないなかで結果を出してきた日本の医療が政策によって崩されようとしてる。
森山「最近はそうでもないですけど、今までずーっと『医師は多すぎる』ってマスコミも連呼してましたよね。医療費を下げたい国と連動するように恣意的に医療不信を招くような報道ばかりだった。国と結託して何かをするのがマスコミの仕事ですか。何かおかしいことがないか調べるというのがジャーナリズムですよね」
 ──ムネオさんのバッシングも国策と連動してたとしか思えない。当時はマスコミがみんな毎日のように叩いてましたよね。でも、今は誰も彼を叩かない。
森山「医療崩壊といわれるような今の状況を作ってしまった責任をマスコミも考えないと」
 ──すいません。って私らがここで謝って済む問題じゃありませんが(笑)。
森山「『骨太の方針08』で少子化対策の目玉として幼児教育の無料化が検討されてますが、何のための少子化対策かとも思いますね。地方から産婦人科と小児科医師をなくしている状況で、子供を産めと言われたって不可能ですよ。北海道の場合、このままだと札幌、旭川はよくてもその他の産婦人科はなくなってしまう。子供を産み、育てる環境がないのに、国は『産め、産め』と。結局、東京にいては地方の惨状が分からないということなんでしょうか」
 ──小泉政権がやってきたように、大都市、大企業というところに目線を置いた政策が未だに続いてる。何が置き去りにされているのか。我々も伝える努力をしていかないと。
森山「今のような勝ち組だけが幸せな社会にしたくない。負け組が幸せに暮らせる国というのがベストだと思う。そもそも、負け組がどうやったら幸せに暮らせるかということを政治家や役人は考えるべきではないですか」


“負け組”が幸せに暮らせる社会を
脳神経外科の櫻井医師(左)と高野副院長




Posted by 北方ジャーナル at 09:44│Comments(0)
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