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2008年07月09日

こぶし保育園、正常化へ第一歩

こぶし保育園、正常化へ第一歩

 札幌市白石区で私立認可保育所「こぶし保育園」(定員60名)を運営する「社会福祉法人つばめ福祉会」(白石区/永井冨美男理事長)が、平成15年の法人設立に際して申請書類などを偽造していた問題の続報である。

 札幌市保健福祉局監査指導室の調査により、虚偽申請を主導したのは「こぶし保育園」の前身である認可外保育所「こぶし共同保育所」(平成6年開園)の開設者で、6月27日に開かれた同法人の臨時理事会において、同月末付けで理事・施設長を解任された「こぶし保育園」の横内眞知子前園長(47)であることが確認されている。

 横内前園長の専横を許した背景については、北方ジャーナル8月号(7月14日発売)で詳報するが、〆切直後の取材で判明した事実を補足しておく。まずひとつは、7月7日に開かれた同法人の臨時理事会で、設立以来の理事4名と監事1名が辞任届を提出したことだ。

 7月1日に行なわれた札幌市の報道発表で、保健福祉局監査指導室の伊藤まち子室長は「一部理事が横内園長を擁護し続けたために問題が続き、理事会の横内園長への指導が十分になされてこなかった」との旨を述べていたが、横内前園長の「借金問題」を黙認してきた理事・監事が退任し、新たな体制となることで、同法人は正常化に向けて第一歩を踏み出したと言えそうだ。

 ところで、市の報道発表で伊藤室長は、横内前園長の「個人的な借入金」は総額4千3百万円で、残債が1千8百万円だと説明していた。だが、虚偽申請とは直接関係ないが、本誌の取材によれば横内前園長は法人設立後も借金を繰り返していたもようで、保育園運営に絡む現在の借財は総額3千万円近くに上ると見られる。

 その借入先は多岐にわたるが、先に辞任届を提出した監事も100万円を貸しているとの情報があり、これが事実だとすれば法人・施設会計をチェックする立場の人物として責任を問われざるを得ない。このほか、横内前園長は旧知の税理士から600万円、また同園の職員の一部などからも「寄附」を装って借り入れているとされる。

こぶし保育園、正常化へ第一歩 自宅前の空き地を職員用駐車場に供して月額6千円を徴収するなど、なりふり構わずカネ集めに奔走していたとされる横内前園長。借金返済のためといいながら、認可保育園の現場トップとなってからの派手な生活ぶりを指摘する声もあり、市が刑事告発に踏み切ればさらに新たな問題が浮上することになりそうだ。

こぶし保育園、正常化へ第一歩 横内前園長の法人私物化を示す例は枚挙に暇がない。例えば、前園長の自宅と保育園の間にある小さな菜園は、理事会の決議を経ることなく施設会計から40万円が拠出されて作られたものだという。ある造園業者に菜園の写真を見せたところ、「土入れからブロックの敷設まで全てやっても、材料費込みで20万もしないよ」とのこと。

 障害児保育に熱心で、子どもたちに思い切り泥遊びをさせるなど独自の保育方針で知られていた横内前園長。彼女を取り巻く“闇”は深いようだ。(ひ)



Posted by 北方ジャーナル at 19:26│Comments(4)
この記事へのコメント
知り合いの子供がこぶし保育園に通っていますが、たしか去年の年末ぐらいに突然、来年の年長さんは青森のねぷた祭りを見に行くと言い出したようで、その旅費や移動費は個人負担。職員の旅費交通費も負担するとのことでした。しかも平日に行うとの事でした。その資金集めなどで町内会の冬祭りに年長さんの親が集まり出店を出し、収益を上げていたとのことです。私が思うに、そもそも保育園は家庭に事情があり大半の家庭は片親の場合が多く、収入などの面で大変だからこそ保育園に通わせていると思います。知り合いに「何故青森に行くの?」とたずねると、「子供の思い出になるから、それと横内園長が行きたがっているから・・・」と言っていました。園の行事として行くのであれば職員などの旅費交通費などは園が負担をするべきだと思います。
Posted by ポチ at 2008年07月15日 12:28
 コメントありがとうございます。
 札幌市が横内前園長を刑事告発しましたが、取材担当記者である私の感想としても、これは前園長の「個人的犯罪」です。他の保育士のみなさんは熱意をもって子供たちに接していると聞いており、決して保育内容が「問題視」されたわけではありません。
 これを機に法人運営が正常化され、こぶし保育園がさらに保護者や地域に頼られる存在となることを願っています。
Posted by (ひ) at 2008年07月15日 15:08
最近になりこのことを知った者です。
法人私物化や偽装については許されることでは無いと思います。
が、初めはこの元園長も保育に対する情熱、認可保育園では障害児保育を行えない事(当時は)へのジレンマなどから自らが認可保育園を立ち上げたんですよね?未だに「集団保育可能な障害児は受け入れ可能」となっているんでよ。それはごく一部ですよ?ADHD・自閉症、広汎性発達障害、四肢障害、医療行為が常時必要なお子さん、、、入所は難しいでしょう。
ここで思うのは「国や市は何をやってる!?」ということなんです。
この国には子ども権利条約というものがあるはずです。が「障害がある」というだけで同じ歳の子との関わりすら奪われてしまうのです。
幼稚園でも養護施設でも良いだろうという考えもありますが、金銭面のこともありますし、何より定型発達・健常児との生活で伸びる子だっているんです。
そういったこにを全く理解無く、「決まりだから」「今までに前例がないから」といったお役所仕事で片づけようとする事についてはやはり納得がいきませんし、横内前園長の保育理念ややってきたことは間違っていないと思うんです。
お金に関する事については許されませんが、同時に今後の障害児保育や待機児童等に関する国や市の姿勢についても問われるべきなのではないのでしょうか。(だた上の方が書かれているねぶた祭りを見に行くというのは理解できませんが・・・)元保育に関わる者、そして障害児の母としての意見です。
Posted by smile at 2008年09月30日 10:32
「行政は何をやっている」という部分では全く同感です。
 私が考えるに、認可保育所は行政サービスの代行であるにしても、一定の裁量権を認めて施設基準を緩和すべきだと思います。
 園庭の広さや付帯設備などによって入所定員や保育内容に一定の「型」をはめられる現行制度では、新しい取り組みを始めるには多大なエネルギーを必要とします。勢い、現場負担が大きく経営上プラスにもならない障害児保育などに対して、経営者側が及び腰になるのは自然の成り行きでしょう。
 私は、認可保育所の施設基準はいかにもお役所的な「形式主義」の産物だと考えます。例えば、認可保育所が個々に給食室を持つ必要はない。敢えて備えることで給食を付加価値のひとつにするのも是でしょうが、大きなロットで集中的に仕入れ・調理・配送を行なうシステムを入れた方がコスト削減もできて、また多様なアレルギー食にも対応し易いはず。浮いたコスト分を現場裁量に任せるようにすれば、保育士さんの勤務意欲の向上にも役立つのではないでしょうか。
 こぶし保育園の前園長は、もとは認可保育所に務めていた方です。認可保育所で独自の障害児保育に取り組むことの限界性を感じて、確かに当初は理想とする保育を追求して認可外保育所を設立したのだと想像します。ただ、利用者負担で成り立つ認可外では、理想と現実(経営)の両立が相当困難だったに違いありません。
 認可は経営主体がどうであろうと行政サービスの代行だから、一定の内部留保を持てるだけの運営費を補助する。無認可は営利事業だから公金はビタ一文出さないけれども、人命を預かる「保育」である以上は口だけ出す。これもお役所仕事の典型のような気がします。
 労働の多様化のなかで開所時間と労働時間が合わず、物理的に認可を利用できない人は大勢います。現に私の子どもも母親の勤務時間が13時から22時だったので、区役所には最初から相手にして貰えませんでした。
 現実問題として、認可外は認可に空きが出るまでの待機場所ではなく、一定のニーズを伴った保育の場なのですから、実態を調査した上で一定の行政補助があっても然るべきだと思います。
 取り留めのない話になって恐縮ですが、この問題に対してはさまざまな考え方が存在するでしょうし、そう簡単に語り尽くせるものではありません。しかし、保育に関して深い悩みを持つ人が多くいることは厳然たる事実ですから、微力ながら小誌も雑誌媒体としてできる範囲の提言等を行なっていきたいと考えています。
Posted by (ひ) at 2008年10月03日 16:06
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