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2008年06月13日

【稚内発】最北のマチで“拉致被害”を考える

【稚内発】最北のマチで“拉致被害”を考える 北朝鮮による拉致被害を考える市民集会が6月8日、稚内総合文化センターで開催された。稚内市出身で1968年に市内ノシャップ岬付近で行方不明となり、特定失踪者問題調査会(東京)が北朝鮮による拉致被害者と認定している斎藤裕(ひろし)さんの写真展や横田めぐみさんたちのパネル展、講演会が行なわれた。

 今回の市民集会は「特定失踪者問題を考える市民集会」と題して、同実行委員会(加地隆夫委員長)が主催、特定失踪者問題調査会と北朝鮮に拉致された「日本人を救出する北海道の会」(略称:救う会北海道)が共催、稚内市・宗谷支庁・社団法人稚内青年会議所や各報道機関などが後援した。

 加地隆夫実行委員長は、主催者あいさつの中で、自分の母親が北朝鮮生まれであったことを紹介しながら、拉致問題を風化させることなく、一日一刻も早い解決を望むとともに、斎藤裕さんたちが帰国が実現し、日本と北朝鮮が普通の国同士として行き来のできる日の訪れることを切望した。

【稚内発】最北のマチで“拉致被害”を考える 齋藤裕さんの姉・由美子さんは、2004年に89歳で天国に旅立った母キナさんが「裕はまだ帰って来ないのか」と涙ながらに家族に語っていたことを紹介、「裕の人生は他国に連れてゆかれる人生ではなかったはず。他界した両親や兄に一目会わせたかった」と訴えて、参加者の涙を誘った。また由美子さんは「自分の身内と思って一緒に戦ってください」と呼び掛けた。

【稚内発】最北のマチで“拉致被害”を考える 特定失踪者問題調査会専務理事で、東洋英和大学講師の真鍋貞樹氏は、斎藤裕さんが「北朝鮮に拉致され軍事学校の教官を務めていたことは、複数の脱北者などの証言から明らかである」ことを紹介しながら、政府や救う会の対応に強い不信感と不満を訴えた。




【稚内発】最北のマチで“拉致被害”を考える 最後に「救う会北海道」代表の藤野義昭弁護士は、北海道関係の特定失踪者は数多く存在することから「自らの手で拉致問題を解決できない日本は世界からバカにされる」として毅然とした外交を望んだ。

 今回の市民集会には民主党の松木けんこう代議士、田島央一(よういち)道議会議員も駆けつけ、ともに会場の参加者に問題解決への努力を約束し、ともに闘う必要があることを訴えた。(『週刊市民の声』代表・石井栄三)

【稚内発】最北のマチで“拉致被害”を考える
当日は関連の写真展やパネル展が行なわれた

【稚内発】最北のマチで“拉致被害”を考える
拉致被害者の斎藤裕さん








Posted by 北方ジャーナル at 10:33│Comments(0)
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