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2007年11月23日

石狩湾新港外貿貨物利用促進協議会

石狩湾新港外貿貨物利用促進協議会 11月23日、石狩市総合福祉センターで、「北海道経済の発展を支える石狩湾新港の国際戦略」と題する講演会が行なわれた。この日は国土交通省港湾局長の中尾成邦氏と北洋銀行の横内龍三頭取が、それぞれの立場で石狩湾新港の役割や将来像を語った。

 石狩市の田岡克介市長とつきあいの長い中尾氏は、「この港に船が来るのだろうか」と心配された当初から、港湾行政に携わってきた人物で、阪神・淡路大震災の時に神戸に居合わせた経験を持つ。「みなとを核とした地域の活性化」というテーマで、東アジア経済・物流圏の現状を報告。全国各地の先進的な例を紹介しながら、世界を俯瞰する視点で将来の取り組みについて語った。

 北洋銀行の横内頭取は、本誌のインタビュー(9月号)でも話していたように、道内の支店を回りながら経済の実情を把握し、金融機関としての役割について知見を深めている。長野県出身で小学校5年生まで海を見たことがなかったと語る横内頭取は、田岡市長の案内で新港の隅々まで見てまわり、物流のみなならず北海道経済の一拠点となる可能性を感じたようだ。「グローバル経済下における地域振興」という演題で、6月に退任した武井正直相談役が過去の講演で話した「易経」からの引用を取り上げ、「窮すれば通ずと申しますが、本当は窮すれば変じる、そして通じるということのようです。北海道も窮した状態から、どのように変じるのか。グローバルとローカルを掛け合わせた『グローカル』という言葉もある」と紹介。地域振興の流れが、世界へ門戸を開く可能性について話をした。

 まさしく、窮して変ずるためには、生みの苦しみを味わいながら、北海道そのものを変革して行かなければならない。

 講演会には今年の5月に石狩湾新港振興会の会長に就任した山田藤夫氏や、6月に石狩開発株式会社の社長に就任した鈴木明氏をはじめ、新港で活躍する企業の代表者が集まり、示唆に富んだ両氏の話に熱心に耳を傾けていた。(ぢ)
 


Posted by 北方ジャーナル at 20:41│Comments(0)
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