› 月刊誌「北方ジャーナル」公式ブログ › 守屋と宮崎の蜜月に終止符 武器商人と癒着する防衛官僚
2007年11月22日
守屋と宮崎の蜜月に終止符 武器商人と癒着する防衛官僚
防衛省の守屋武昌前事務次官(63)と防衛商社・山田洋行の宮崎元伸元専務(69)との癒着(※語感が2人の関係にピッタリ)ぶりが、しだいに白日の下にさらけだされるのを見るにつけ、少しばかり空恐ろしい気がしてきた。
許認可や予算配分の権限を持つ官僚と民間業者の贈収賄事件は珍しいものではないが、その舞台が防衛省で、トップと特別な関係を持っていた業者が兵器を扱う商社だったことに、私はいつもと違う懸念を感じる。
一連の追及のなかで、2人は「古くからの友人。便宜供与などはない」と釈明した。
無理がある。友人というものは一方的に接待などしないものだ。便宜供与はない? というより多すぎて特定できないと言った方が正確だろう。
延べ何百回にものぼる招待ゴルフに付け届け、親族の世話依頼、そして「お祝い」と称した現金供与…。
「業者のなかでも賢いヒトは具体的なお願いはしないんだ。接待漬けにしておけば、(官僚は)黙っていても、こっちの悪いようにはしないものだよ。阿吽の呼吸ってやつかな」
こう指摘するのは某業界関係者だが、私も同感だ。
山田洋行の仕事は、簡単に言えば政府の発注を受け、自衛隊の装備を調達することだ。要は武器商人。航空機1機が数十億円の世界である。当然巨額な公費が動く。受注すればその利権の大きさは計り知れない。
我らが防衛省のトップは、長年にわたって、その武器商人(受注企業)の接待漬けを拒否してこなかった。これは我々の税金が還流して守屋前事務次官にかすめ取られていたことに等しい。
小泉政権時代に実力を発揮し、庁を省に格上げした立役者扱いの守屋氏だが、トップという立場で、受注企業の接待に溺れ、防衛省と兵器装備について国民の不信を招いた。傲慢さが仇になった典型的なケースだろう。
地道に頑張っている優れた行政マンたちは少なくないが、一方で地方も国も、カネで「飼われて」いるようなお役人が目立つ現状は残念としか言いようがない。
当局に隠れて、許認可や予算執行を握る立場を悪用すれば、いくらでも私腹を肥やすことができる。
現地法人で事業をしている社長が、中国から帰ってきて、こんなことを言っていた。
「向こうで現地採用している従業員は、日本円で3万円相当の月給ですね。公務員も4万円ぐらいですが、実収入で、その何倍もある人が相当数います」
要は、「袖の下」による稼ぎが相当にまかり通っているという話。しかも日本どころではないという。
向こうでは「“そこらへんの作法”を、わきまえていないと、とてもやっていけない」とのこと。他の関係者からも同様の話を聞いていたので、思わず納得してしまった。
それにしても兵器というのは出番がない割に値が張る──。
※写真は偉そうにしていた頃の守屋氏と、1機で約80億円と言われる自衛隊のF15J迎撃戦闘機(防衛省ホームページより)
許認可や予算配分の権限を持つ官僚と民間業者の贈収賄事件は珍しいものではないが、その舞台が防衛省で、トップと特別な関係を持っていた業者が兵器を扱う商社だったことに、私はいつもと違う懸念を感じる。
一連の追及のなかで、2人は「古くからの友人。便宜供与などはない」と釈明した。
無理がある。友人というものは一方的に接待などしないものだ。便宜供与はない? というより多すぎて特定できないと言った方が正確だろう。
延べ何百回にものぼる招待ゴルフに付け届け、親族の世話依頼、そして「お祝い」と称した現金供与…。
「業者のなかでも賢いヒトは具体的なお願いはしないんだ。接待漬けにしておけば、(官僚は)黙っていても、こっちの悪いようにはしないものだよ。阿吽の呼吸ってやつかな」
こう指摘するのは某業界関係者だが、私も同感だ。
山田洋行の仕事は、簡単に言えば政府の発注を受け、自衛隊の装備を調達することだ。要は武器商人。航空機1機が数十億円の世界である。当然巨額な公費が動く。受注すればその利権の大きさは計り知れない。
我らが防衛省のトップは、長年にわたって、その武器商人(受注企業)の接待漬けを拒否してこなかった。これは我々の税金が還流して守屋前事務次官にかすめ取られていたことに等しい。
小泉政権時代に実力を発揮し、庁を省に格上げした立役者扱いの守屋氏だが、トップという立場で、受注企業の接待に溺れ、防衛省と兵器装備について国民の不信を招いた。傲慢さが仇になった典型的なケースだろう。
地道に頑張っている優れた行政マンたちは少なくないが、一方で地方も国も、カネで「飼われて」いるようなお役人が目立つ現状は残念としか言いようがない。
当局に隠れて、許認可や予算執行を握る立場を悪用すれば、いくらでも私腹を肥やすことができる。
現地法人で事業をしている社長が、中国から帰ってきて、こんなことを言っていた。
「向こうで現地採用している従業員は、日本円で3万円相当の月給ですね。公務員も4万円ぐらいですが、実収入で、その何倍もある人が相当数います」
要は、「袖の下」による稼ぎが相当にまかり通っているという話。しかも日本どころではないという。
向こうでは「“そこらへんの作法”を、わきまえていないと、とてもやっていけない」とのこと。他の関係者からも同様の話を聞いていたので、思わず納得してしまった。
それにしても兵器というのは出番がない割に値が張る──。
※写真は偉そうにしていた頃の守屋氏と、1機で約80億円と言われる自衛隊のF15J迎撃戦闘機(防衛省ホームページより)
Posted by 北方ジャーナル at 08:36│Comments(2)
この記事へのコメント
志村〜、それF4、F4
あと、【このブログについて】の北方ジャールってなに?
Re StudioのSだけ全角なのも、ごっつ気になる。
あと、【このブログについて】の北方ジャールってなに?
Re StudioのSだけ全角なのも、ごっつ気になる。
Posted by at 2007年11月22日 11:14
ご指摘ありがとうございます。該当箇所は修正いたしました。
今後とも宜しくお願いします。
今後とも宜しくお願いします。
Posted by 管理人 at 2007年11月22日 23:17
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。