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2007年10月31日

2児殺害の母親に懲役10年

2児殺害の母親に懲役10年  昨年の11月24日、無理心中を企て長男(7歳)と次男(4歳)を殺害した罪に問われた母親に、懲役10年(求刑・懲役13年)の実刑判決が言い渡された。新聞報道などでは、長男の知的障害を悲観して」という論調になっているが、長男のIQは68あり、犯行後に精神鑑定を受けた母親はIQが66ほどで、軽度の精神遅滞が認められている。不倫や離婚を繰り返した母親の精神状態に、責任能力があるのか否かの認定は、難しいところである。当時、障害のある長男は転校したばかりで、「ママのせいで友だちがいなくなった」と非難、犯行当日も言うことを聞かず「遊びに行く」という長男に腹を立て、首を絞めるという犯行に及んだ。さらに次男を保育園へ迎えに行き、帰宅してオヤツを食べる姿を見ながら寝室に呼んで同様に絞め殺した。しかし、自身は胸に包丁をあてながらも刺すことはなく、およそ1時間後に警察へ通報、自首をして逮捕された。

 こうした事件に関係する男たちも、たまに法廷へ姿を見せることがある。亡くなった子供たちの実父かどうか定かではないが、スニーカーの踵を踏み、穴の開いた靴下を履いた男が来ていた。男は判決を聞くなり、さっさと法廷を後にしたが、離婚したとはいえ殺害された子供らに、どのような思いを抱いているのだろう。IQで性格も決まるとは思えないが、生まれながらに母親の判断力が弱かったとすれば、週刊誌が騒ぎ立てるような「社会問題」ではなく、障害者と健常者の境目で起きた悲劇と見ることもできる。「ママ、殺さないで。ママの言うこと聞くからごめんなさい」と訴えた長男と、首をバンドで絞められながら「面白いから、もう一回やって」と甘えた次男が、哀れである。(ぢ)


Posted by 北方ジャーナル at 16:54│Comments(0)
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