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2007年10月29日

成否のカギは“ヒト選び”

成否のカギは“ヒト選び” 「いろいろあったヒトだけど、堀さん(前知事・堀達也氏)は、ピンチの時ほど好き嫌いを抜きにして政策・行政能力が高い人材を前面に出して起用していた。磯田さん(元副知事・磯田憲一氏)なんかが、いい例。だけど、はるみ知事にはそれがないんだよね」

 こう指摘するのは、官庁回りを日課にしている某日刊紙記者。高橋知事への支持率が道庁職員間で非常に低いことを話題にした時の発言である。要は「高橋知事の人事には戦略性と主体性が欠ける。それが支持率の低迷につながっている」という主張だ。

 この指摘の信憑性はともかく、リーダーに欠かせないのがチームや組織の人心掌握。限られている自分の力を知れば、成功のカギは周囲の、すなわち“他力”の活用にあることは明白だ。リーダーの資質のひとつは、それらをどのように見いだし、活かせるかという点にある。

 道庁のプロパー上がりの堀氏と違って、中央官僚だった高橋知事が組織の人脈と人材に疎かったのは致し方ない。だが、1期目を過ぎて2期目ともなれば、「知らない」ではすまされないだろう。4年間をかけても「人を見る目」が養われなかったというのでは洒落にならない。

 高橋知事のことでは必ずしもないが、リーダーが一部の腹心の部下の助言を単に鵜呑みにしているようであれば、ただのダミーと言われかねない。他人や周囲の意見をしっかり受け止めることと主体的な判断を示すことは必ずしも矛盾しないはずだ。

“ヒト選び”、すなわち人事が成否を決する──。これは官民共通の原則だろう。

 ※こう書き終え、思ったのは、正念場の道庁経営にリーダーの求心力は不可欠だということ。ちなみに上記のエピソードと論評は12月号にも採録してあります。


Posted by 北方ジャーナル at 23:56│Comments(0)
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