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2007年10月10日

“イソケン”に会ってきた

“イソケン”に会ってきた  いきなりでなんだが、ブログを始めることになった。ホームページを立ち上げるべく計画していたが、「まずはてっとり早くブログから」ということでスタートとあいなった次第。

 ネットの世界では言うまでもなく更新とアクセスが命だ。メディア系のさまざまなホームページやニュースサイトを閲覧する機会も多いが、デザインばかり派手で事実上“死んでる”ようなサイトも少なくない。見渡してみると活況を呈しているのは、むしろゲリラ的に情報を流している個人系のブログのような感すらある。“たかがブログ、されどブログ”の海に、本誌も遅まきながら漕ぎだしたというわけだ。

 ネットは情報の受発信において、即時性や共有性といった面で非常に優れたツールだが、よく知られているように“犯罪の海原”といった顔も持っている。まもなく発売される本誌最新号でも扱ったが、出会い系サイトやネット売春をはじめ、ケータイによるイジメ、あるいは国家や企業のシステムに侵入する大規模なハッキング、または個人情報の流出などネットがらみの犯罪や社会問題は例をあげればキリが無い。ネット社会の広がりにともない、ダークサイドもますます顕在化している感が強い。

 このダークサイドはウェブログの世界にもついて回っている。本来、読者との交流に使われるべきコメント欄へ誹謗中傷や脅し文句を書き込むなどは、その典型だが、今後そのようなことが起きれば、本誌としても場合によっては当局への通報や追跡調査をもって厳しく対応していく考えだ。匿名性を隠れ蓑にして悪意を垂れ流す行為を野放しにはできない。

【このブログについて】でも記したが、「北方ジャーナル公式ブログ」は、月刊誌北方ジャーナルの“インターネット版”を目指したものではない。最新号のコンテンツやバックナンバーのお知らせ程度は、おいおいアップしていくつもりだが、基本的には“精鋭記者”たちの与太話をはじめ、本誌に載せきれない雑多な情報や速報性の必要があるニュースなどがボチボチ掲載されてくると思ってもらいたい。ちなみに更新の頻度については、現段階では全く約束できない(笑)。どうぞあまり期待せず、本誌ともども楽しんでもらえれば幸いだ。

 ところで日記風のことを最後に書いておくと、最近、イソケンこと元副知事の磯田憲一さんに取材する機会があった。4年前の知事選に出馬し敗れた磯田さんは、その後、あちこちから引っ張りだこ状態となり、現在もいくつかの団体のトップを務めているが、今回お会いしたのは「財団法人北海道農業企業化研究所(※略称HAL財団)理事長」としての立場だった。

 ご存知の方も多いと思うが、この財団は、サラ金「プロミス」創業者の神内良一さんが“北海道農業のために”と私財を提供して数年前に設立されたもので、この神内さんの依頼を受けて磯田さんが当初からの理事長を引き受けた経緯がある。

「サラ金の元帝王と道庁OBのイソケンが、なぜタッグを組み、どんなことをやっているのか?」という雑誌的な好奇心も含めて話を訊いたわけだが、答えはなかなか興味深いものだった。詳細は12月号に掲載する予定なので、興味のある方はどうぞ。

 久しぶりにお会いしたイソケン氏は相変わらずの銀髪で痩躯。頭も依然として冴えている印象。話が一段落したところで、副知事時代の思い出や現在の道庁情勢、OBの近況などの話題で盛り上がったが、このあたりの話は、どこまで話していいか分からない。今後、磯田さんに打診しながらおいおい紹介できたらと思っている。

 磯田さんの友人で、つながりの深い1人に安田侃さんという北海道出身の著名な彫刻家がおられる。廃校となった学校施設を改修し作品展示場として利用している「アルテピアッツア美唄」などで知られる安田さんだが、現在、彼の彫刻展がイタリア・ローマで開かれていると教えていただいた。

「あのミケランジェロのローマで彼が評価されているんです。スゴいことです」

 安田さんの話題になると俄然、嬉しそうな顔になる磯田さんは、前述した「アルテピアッツア美唄」を運営するNPO法人の代表も務めている。石を素材にした彼の作品はJR札幌駅などにもさりげなく置かれているが、柵で囲われたりしておらず、作者名も刻まれていない。なでたり寄りかかったするのも自由だ。

「“作品”という作者のエゴが少ない。マチの一部、風景になりたいというのが彼の考えなんです」

 磯田さんは時々、雑巾をたずさえて、そっと札幌駅に現れるらしい。むろん安田さんの作品を磨くためだ。いかに惚れ込んでいるのが分かるエピソードだろう。

 最後に、このブログを立ち上げるに当たってお世話になったポータルサイト「北国TV」に謝意を述べておきたい。

※【アルテピアッツア美唄】廃校になった美唄市立旧栄小学校の再生により開設された芸術文化交流施設、彫刻公園。イタリア語で芸術広場を意味する交流広場は7万平方メートルの広さを有し、地元出身の彫刻家・安田侃さんの作品約40点を常設展示している。


Posted by 北方ジャーナル at 23:18│Comments(1)
この記事へのコメント
ブログ開設おめでとうございます!
Posted by 金子 at 2007年10月11日 09:36
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“イソケン”に会ってきた
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