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2018年06月15日
北方ジャーナル2018年7月号
6月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。
【報道】新ひだか町長選の裏に潜んでいたJR事業路線問題
酒井を裏切った藤沢道議は
日高本線潰しの先兵なのか
2カ月前の4月15日、日高振興局管内で新ひだか町長選が行なわれ、新人で元道職員(農政部競馬事業室長)の大野克之氏(59)が初当選を果たした。敗れたのは4選を目指していた現職、酒井芳秀氏(73)。かつて道議会議長を辞して知事選に挑戦し、以後は地元で町政を担ってきた酒井氏が苦杯を舐めた選挙の裏には、後輩の思いもかけない「裏切り」とJR日高本線の存廃問題が潜んでいた──。(本誌編集長・工藤年泰)
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【報道】優生思想の罪、法廷へ
「おれは、国を許さない」
強制不妊、実名告発の男性が国を提訴
「優生保護」補償求め、全国弁護団結成
不良な子孫の出生を防止する――。20余年前に大きく改定されるまで、その法律は公然と生命に軽重をつけていた。生まれてよい命と、生まれてはいけない命。後者をあらかじめ淘汰するべく、多くの人たちが「優生手術」を強いられることに。被害を受けた1人が今春、札幌から声を挙げた。道内で旧優生保護法に基づく強制不妊手術を受けたのは、その人を含めて2593人。国の責任を問う裁判を起こすに到った男性は、怒りとともに訴える。「一生の傷を負わされた。国に謝って欲しい」(小笠原 淳)
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【報道】札幌高裁で“出版後の出版差し止め”命令
『北方ジャーナル事件』再び
道内月刊誌に出版差し止め命令
高裁、名誉権侵害など指摘
札幌高等裁判所が5月下旬、道北の月刊誌『北海道経済』本年3月号の回収や販売禁止などを命じる仮処分を決めた。憲法が保障する「表現の自由」の侵害にあたるおそれがある、出版物の販売制限。それが例外的に認められたケースの1つに、1979年の『北方ジャーナル事件』がある。記事の登場人物の名誉権侵害を巡って争われた同件では、86年の最高裁判決で販売制限が認められる結果となった。世紀が改まった今日、突如起こった“道内第2の事件”の顛末は…。(小笠原 淳)
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【報道】原発作業で被曝、損害賠償・労災認定訴訟②
労災申請、白内障も「却下」
“イチエフ”作業員訴訟、弁論続く
本誌昨年6月号で報告した、東京電力福島第一原子力発電所の元作業員による2つの裁判(民事、行政)。東日本大震災後の復旧作業で放射線被曝し、3つの癌を併発したとして東電に損害賠償を求め、また国に労働災害認定を求めている札幌の男性(60)が、さらに白内障を発症していたことがわかった。並行して進む2つの審理では東電や国が証拠開示に消極的で、未だに精確な被曝線量が定かでないまま。未曽有の事故から7年、名もない元作業員の闘いはなおも続く。(小笠原 淳)
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